犯罪人引き渡し停止に中国「白昼夢だ」と各国批判[2020/08/20 23:32]

 中国政府は香港で国家安全維持法が施行されて以来、欧米各国が香港との犯罪人引き渡し条約を停止していることについて「中国に態度の変更を迫ることは白昼夢だ」と不快感を示しました。

 イギリスやオーストラリアなどに続き、アメリカ政府も19日に香港と結んでいた犯罪人引き渡し条約など3つの合意について停止すると発表しました。中国外務省は香港との犯罪人引き渡し条約を停止した国々について「自らの政治的利益のために香港にいわゆる制裁を科した。このような方法で中国に態度の変更を迫ることは白昼夢だ」と述べ、非現実的な幻想にふけっていると反発しました。中国政府は対抗措置として、アメリカと香港が結んでいた刑事事件の捜査や公判に必要な証拠の提供などを共助する協定「刑事共助協定」の停止を決めたと表明しました。

こちらも読まれています