露・プーチン大統領 会見でワクチン供給に言及[2020/08/28 10:30]

 ロシアが世界で初めて開発に成功したと主張する新型コロナウイルスのワクチンについて、ロシア政府は国内の病院への供給を開始しました。

 インタファクス通信によりますと、ロシアのガマレヤ国立研究所が開発した新型コロナウイルスのワクチン「スプートニクV」の病院への供給が27日から始まりました。治験の第3段階という位置付けで、モスクワでは健康な市民を対象として4万人の接種希望者を募っています。
 プーチン大統領:「新ワクチンは9月の承認に向け、準備が整ったと報告を受けた。ベクター研究所が開発している」
 プーチン大統領は27日、ロシアの別の研究所が開発中の新型コロナウイルスのワクチンも、来月には承認される見通しだと発表しました。ロシアとしては、世界のワクチン開発競争で先行して主導権を握りたい考えですが、欧米の専門家は安全性や効果に疑問を呈しています。また、ロシア国内の世論調査でもロシア製ワクチンを「接種したくない」と答えた人が52%に上っています。

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