「香港は三権分立ではない」行政長官が明確否定[2020/09/01 15:41]

 香港の行政長官が1日、記者会見で「香港は三権分立ではない」と明言しました。

 香港の林鄭月娥行政長官は1日の定例記者会見で、「香港は三権分立ではない」と述べ、行政が立法や司法を上回る権力で主導する体制だと主張しました。香港では、憲法にあたる香港基本法で、三権分立は明記されていないものの、三権が相互に抑制する仕組みが定められていて、民主派を中心に香港の政治制度は三権分立とみなされてきました。中国当局や親中派は三権分立を否定していて、これまでも争いがありましたが、林鄭長官は「政府の宣伝や教育が不足していた。きょうから誤りを正し、勇気を持って正しいことを言わなければならない」と述べました。

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