アメリカ 空港での「検疫強化」を中止へ[2020/09/11 07:41]

 アメリカでは新型コロナウイルス対策として2月以降、主要空港で検疫を強化してきましたが、これが中止されることになりました。

 アメリカのCDC(疾病対策センター)は特定の国からの渡航者に対して強化している検疫を14日から中止すると発表しました。アメリカは2月以降、中国や欧米、ブラジルなど入国が原則禁止された国からのアメリカ人などの帰国を15の主要空港に絞り、体温のチェックなど特別なスクリーニングをしてきました。中止する理由について、CDCは「検査時には発熱などの症状が出ないなど効果が薄いことが分かった」としています。特定の国からの入国禁止措置は続くことになりますが、今後は渡航者の連絡先を任意で集めたり、空港到着後に自主隔離を勧告するなどさらに効果的な対策を行うとしています。ロイター通信によりますと、2月以降、空港で強化された検疫を受けたのは67万5000人に上り、このうち陽性と診断されたのは15人に満たないということです。

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