菅新内閣発足 “31年ぶりの平民宰相”海外の反応は[2020/09/16 16:34]

 菅新内閣の発足について、海外の反応です。

 中国メディアは日中関係の安定を求める論調が主流です。中国共産党系の「環球時報」は社説で、菅新総理について「海部総理以来、31年ぶりの平民宰相だ」としたうえで、「米中対立が激しくなるなか、日米関係を深化させつつ同時に日中関係を安定させるのは容易ではない」と指摘しました。国営の新華社は「菅氏の3つの課題」と題してまず、新型コロナウイルスへの対応、次に安倍路線の功罪に向き合うこと、そして、権力基盤の強化と高い支持率の獲得を挙げています。また、外交は菅総理の得意分野ではないとし、「安倍前総理の助言に耳を傾ける必要がある」と論評しています。
 一方、韓国の与党・共に民主党の李洛淵(イ・ナギョン)代表は16日に開かれた党の最高委員会で、菅新総理大臣の選出と新内閣の発足について、「新総理と日本国民にお祝いを伝えたい」としたうえで、「新内閣発足をきっかけに日本の国運が上昇し、韓日関係も改善されることを期待します」と述べました。李代表は去年10月に首相として日本を訪れた際、菅官房長官と面会し、「韓日関係改善に向け、努力することで一致した」と当時を振り返りつつ、適切な時期に再び面会したいという考えを示しました。この後、慣例に従い、文在寅(ムン・ジェイン)大統領から祝辞が出る見込みです。

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