米司法省 NYなど3都市を“無政府主義区域”指定[2020/09/22 15:18]

 アメリカ司法省は、治安が悪化しているニューヨークなど3つの都市について、「無政府主義の管轄区域」に指定し、市民の安全を守るよう警告しました。

 アメリカ司法省は21日、ニューヨーク市で5月以降、銃犯罪による暴力が急増したにもかかわらず警察の予算が10億ドル削減されたことなどを理由に市民の安全を守らない「無政府主義の管轄区域」とする声明を出しました。ニューヨークでは、警官の黒人に対する過剰な暴行に批判が強まり、警察の予算が削られました。その後も凶悪犯罪が多発し、去年に比べて約2倍の銃撃事件が発生しています。「法と秩序」を掲げるトランプ大統領は今月2日、ニューヨークなど3都市が暴力をはびこらせているとして連邦政府の資金援助を停止する考えを示していました。ニューヨーク市のデブラシオ市長は、「ここまで無責任で対立的な大統領はいない。これは選挙戦略にすぎない」と反発しています。

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