アメリカ大統領選挙に向けて先月29日に行われたトランプ大統領と民主党のバイデン候補のテレビ討論会について、中国メディアは軒並み酷評しています。ただ、中国批判が展開されたシーンは報じられていません。
中国共産党系の「環球時報」は「トランプはずっと邪魔をし続けた」というタイトルで、討論会はわずか20分で混乱に陥ったと伝えています。編集長は「アメリカの体制の優位性が失われつつあることを示している」と批判し、「アメリカの討論会をうらやましく思ったこともあるが、今はとても複雑な気持ちだ」と吐露しています。雑誌「中国新聞週刊」は「トランプが何を言っても誰も驚かないが、バイデンが一言でも間違えればダメージだ」と論評しています。ただ、トランプ大統領が新型コロナウイルスを巡り「悪いのは中国だ」と批判した場面などは主要メディアでは一切、報じられていません。
広告
