容体急変に警戒の声…トランプ氏は入院「念のため」[2020/10/03 11:55]

 新型コロナウイルスに感染したことが確認されたアメリカのトランプ大統領はホワイトハウスから軍の病院に移って静養に入りました。ワシントンから報告です。

 (布施哲記者報告)
 今回の病院への移動はあくまでも念のためということですが、容体の急変を警戒する声も上がりつつあります。
 トランプ大統領:「ウォルターリード軍病院に行く。私は大丈夫だが、大事を取って念のため行く。妻も大丈夫だ」
 トランプ大統領の健康状態について、ホワイトハウスの主治医は「軽い症状が出ている。倦怠(けんたい)感はあるが、元気にしている」としています。そのうえで、点滴で抗体医薬の投与やビタミンD、解熱鎮痛剤の服用を行っているとしています。ホワイトハウスは病院への移動は「念のための措置」としていて、トランプ大統領は今後、数日間、病院から執務を行う予定です。
 しかし、その一方で状況の悪化を警戒する声も出始めています。CNNによりますと、あるホワイトハウス幹部は「今は安定しているが、急変することを恐れている」と述べているほか、別の幹部は「深刻な状況だ。重い倦怠感があり、呼吸も苦しそうだ」と指摘しています。「トランプ大統領は元気にしている」とするホワイトハウスの公式見解とは裏腹に、ワシントンでは確実に警戒感が広がりつつあります。

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