トランプ氏支持の極右「プラウド・ボーイズ」とは[2020/10/03 18:50]

 トランプ大統領を熱狂的に支持する過激派の極右団体「プラウド・ボーイズ」を巡って、大統領が批判を浴びています。一体どのような団体なのでしょうか。

 トランプ大統領:「(Q.白人至上主義者は?)『プラウド・ボーイズ』よ、下がって待機せよ。騒乱を起こしているのは(極左の)アンティファや左翼だ。右翼の問題ではない」
 討論会でのトランプ氏のこの発言で一躍、注目の的となったプラウド・ボーイズ。白人の優位性を訴える「白人至上主義」団体の一つとされています。トランプ氏への支持を鮮明に打ち出すプラウド・ボーイズは、前回の大統領選挙が行われた2016年に設立されました。「ブラック・ライブズ・マター」など人種差別への抗議活動に反対するデモを全米各地で行っています。衝突を繰り返し、逮捕者も相次いでいます。プラウド・ボーイズのメンバーは討論会でのトランプ氏の発言を受け、SNS上で「大統領ありがとう!」「イエス・サー!プラウド・ボーイズは待機します」など相次いで賛辞を表明しています。さらに、トランプ氏の「待機せよ」と自らへの指示ともとれる発言を引用したTシャツまでインターネットで販売されました。しかし、ネット販売大手の「アマゾン」は1日までに「販売ガイドラインに違反している」として、プラウド・ボーイズのグッズの排除に踏み切りました。FBI(米連邦捜査局)の前トップからも非難の声が…。
 コミー前FBI長官:「FBIは人種差別的な暴力の火種と闘っています。大統領は消防ホースを使ってガソリンをまき散らしているようなものです」
 トランプ大統領:「『プラウド・ボーイズ』が何者かは知らない。どんな団体であれ面倒は起こさずに警察に任せるべきだ」
 トランプ大統領は討論会の翌日になって、プラウド・ボーイズのことは知らないと釈明に追われましたが、アメリカ社会の対立を煽っていると批判が強まっています。

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