ノーベル平和賞はWFPが受賞 飢餓問題取り組み評価[2020/10/09 20:45]

 今年のノーベル平和賞が9日に発表され、紛争地などで食糧支援を行うWFP(国連世界食糧計画)の受賞が決まりました。

 WFPはローマに本部を置き、飢餓や貧困をなくすことを目的に設立された国連唯一の機関です。紛争地での食糧配布や途上国での学校給食の導入などを進め、去年は世界で9700万人に対して食料支援を行ったということです。特に紛争地で飢餓問題に取り組むことで、紛争の平和的な解決や飢餓によって生まれる戦争や対立を防ぐ原動力となってきたと評価されました。また、新型コロナウイルスの感染拡大によって世界中で飢餓が一段と深刻化するなか、「ワクチンができるまで、この混乱を解決できるのは食糧しかない」などと掲げ、さらに活動を強化したことも受賞の理由に挙げられています。注目されていたスウェーデンの環境活動家・グレタ・トゥーンベリさんとニュージーランドのアーダーン首相は受賞を逃しました。

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