福田元総理 中国政府の元高官らと日中関係を議論[2020/10/28 10:21]

 アメリカと中国の対立や新型コロナウイルスの感染が広がるなか、福田元総理大臣や中国政府の元高官らが参加して今後の日中関係を議論するシンポジウムが開かれました。

 会議は東京と北京をオンラインで結んで行われ、福田元総理は「中国はアメリカとの間で解決すべき大きな課題を抱えている」と述べ、「国際社会の安定に向けた枠組みを考える時だ」と指摘しました。中国の外交トップを務めた戴秉国元国務委員は菅総理大臣について「中国など隣国と安定した関係を築くとしている」と好意的な見方を示しました。その一方で、「誤った判断はしないと信じる」と釘を刺し、日本がアメリカの対中強硬策に加わらないよう求めました。また、日本が懸念を深める中国の軍事力拡大については「安全保障で疑心暗鬼になる必要はない」と主張しました。

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