トランプ大統領は根拠なく“不正だ”繰り返す[2020/11/07 17:55]

 アメリカ大統領選はバイデン候補リードのまま、膠着(こうちゃく)状態が続いています。ワシントン支局から報告です。

 (布施哲記者報告)
 バイデン候補が勝利に自信を見せる一方で、トランプ大統領は法廷闘争をやめる気配を見せていません。これまでトランプ陣営は、郵便投票で不正があったとして、選挙結果を認めないとしています。具体的には「選挙監視人の立ち入りを拒否された投票所があり、そこでの集計作業は信用できない」あるいは「亡くなった有権者の名前で投票が行われた」などと主張しています。しかし、これまで主張を裏付ける具体的な証拠を示しておらず、逆に慌てて不正の証拠の提供を呼び掛けるウェブサイトを立ち上げています。身内の共和党の議員からも、根拠を示さず投票の信頼性を攻撃するやり方に疑問の声が上がり始めています。しかし、そうした声をよそにトランプ大統領は周辺に対し、少なくとも来月まではこの法廷闘争を続ける考えを示しています。

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