「勝てない…」弁護団一部撤退も 薄れる逆転の望み[2020/11/14 12:01]

 トランプ大統領は敗北が伝えられてから初めて公の場に姿を見せ、次の政権について「時が経てば分かる」と発言しました。ワシントンから報告です。

 (高羽佑輔記者報告)
 トランプ大統領は新型コロナウイルス対策の発表の場で次の政権について触れました。
 トランプ大統領:「どちらの政権になるかは時が経てば分かるが、これは言える。この政権はロックダウンしない」
 トランプ氏は敗北を認めなかった一方で、これまでの「自分が勝った」という主張からはトーンダウンし、自分が負ける可能性を否定しなかった形となりました。その後、記者からの質問を受け付けず、会場を後にしました。
 トランプ氏は「開票や集計に不正があった」として激戦州で訴訟を起こしていますが、ペンシルべニア州ではトランプ陣営の弁護団の一部が裁判から撤退すると発表しました。撤退した弁護団は根拠の乏しい主張を続けるトランプ陣営の裁判について、このまま続けても勝てないと判断したとみられます。保守的な弁護士からも「大統領が望み通りの判決を勝ち取る可能性は10%以下だ」という声が上がっています。
 一方、ホワイトハウスの前には反トランプ派に加え、13日は珍しくトランプ支持者も姿を現しました。「民主党は勝利を盗んだ」とトランプ氏さながらの訴えが聞かれた一方で、「勝ったかどうかは今の段階では分からない」と話す支持者もいました。14日にはワシントンでトランプ大統領の支持者による集会が予定されていますが、逆転への望みは消えつつあります。

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