南シナ海問題 中国首相「平和と安定守る」と主張[2020/11/16 12:47]

 東アジアサミットに参加した中国の李克強首相は南シナ海問題に関して「平和と安定を守る」と述べ、国際法を順守しているとの姿勢を示しました。

 北京からオンラインで参加した李首相は14日、「東アジアの繁栄は南シナ海の平和と安定を抜きに語ることはできない」との認識を示しました。そのうえで「中国の、南シナ海の平和と安定を守る決意は揺るぎない」と強調しました。一方で、国際社会が懸念を深める人工島の埋め立てや軍事拠点化には触れませんでした。また、中国が国際法を順守しているとの考えを主張しましたが、オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所は2016年に中国の南シナ海での領有権の主張に「国際法上の根拠がない」との判断を示しています。

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