“日本は脅威”と答える中国人減少 米中対立が影響[2020/11/17 16:44]

 米中対立の影響で日本を軍事的脅威と考える中国人が大幅に減っていことが日中共同で実施した調査で明らかになりました。

 日本の「言論NPO」と「中国国際出版集団」が実施した共同世論調査によりますと、日本を軍事的脅威だと答えた中国人は去年から30ポイント近く減少し、47.9%になりました。一方、アメリカと答えた中国人は去年から10ポイント増加し、84.1%でした。言論NPOは中国人が日本とアメリカを分けて判断するというこれまでになかった傾向を示していると分析しています。中国人が選んだ最も危険な東アジアの地域は「台湾海峡」が35.6%と突出しています。また、日本人の中国に対する印象は尖閣諸島を巡る対立で悪化した2014年の調査から徐々に改善していましたが、中国に「良くない印象」を持つ人は89.7%と去年から一転して悪化し、9割に迫っています。
 一方、中国人の日本への印象は悪化しておらず、日本との新しい協力関係を期待する中国人との間に意識のずれが広がっていることが明らかになりました。

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