「中ロが問題を政治化」 ドイツの国連大使が批判[2020/11/18 16:49]

 国連の安全保障理事会で定められた北朝鮮への制裁決議を巡って、ドイツの国連大使は中国とロシアが協力せず「安保理の信頼性を傷付けている」と名指しで批判しました。

 ドイツ国連大使:「(北朝鮮に対する)石油の輸出に上限を設けるという安保理の決定を損なうものだ。さらに言えば制裁委員会、安保理の信頼性も傷付けている」
 国連安保理は2017年の決議で、北朝鮮による石油精製品の1年間の輸入量を上限50万バレルに制限し、加盟国に輸出量の報告を義務付けています。ところが、中国とロシアは3年続けて「バレル」ではなく「トン」で報告していて、換算率が違うことから制裁の上限に達しているかどうか判断できないということです。ドイツの国連大使は、「中国とロシアがこの問題を政治に利用しているのは明らかだ」と強く非難しています。

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