米 中国共産党員の滞在可能期間を大幅短縮へ[2020/12/04 03:50]

 アメリカ国務省は中国共産党員がアメリカに滞在できる期間を現在の10年から1カ月に大幅に短縮する方針を明らかにしました。

 これまで中国共産党の党員とその家族は訪問ビザで最大10年間のアメリカ滞在が可能で、その間の出入国も自由でしたが、今回の変更により滞在期間は1カ月となり、入国も一度だけに制限されます。アメリカ国内では中国の軍人が身分を偽って大学や研究機関などで先端技術の研究をしたり、情報を不正に持ち出す事件が摘発されていて、今回の措置はこうした動きへの対抗措置とみられます。国務省の報道官は「何十年もの間、中国共産党はアメリカの機関や企業への自由なアクセスを享受してきたが、中国でアメリカ市民は同様の権利が認められてこなかった」としています。トランプ政権はアメリカ国内での中国のスパイ活動の摘発を強化するなど中国への強硬路線を取っていますが、バイデン氏が政権発足後にこうした強硬路線を緩和するかどうかが焦点となっています。

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