銃撃から1年…中村哲さんの遺志は アフガンの今[2020/12/04 23:30]

アフガニスタンで去年12月4日、日本のNGO『ペシャワール会』現地代表だったの中村哲医師が、何者かに銃撃されて亡くなりました。中村さんは、戦火が絶えなかったアフガニスタンに用水路を建設することで、多くの人々の生活と命を救ってきました。中村さんが作り残した現地を、ジャーナリストの西谷文和さんが取材しました。

ジャーナリスト・西谷文和さん:「全く何もなかったんです。全く何もなく、砂漠だったんですよ。ところが、両サイドも森になってますよ」
通行人:「彼の偉大な業績があって、このオレンジ農園や公園や草木がある。すべて中村のおかげ」

2010年、西谷さんが訪れた当時は、学校建設の真っ只中でもありました。あれから10年、学校からは子どもたちの声が聞こえるようになっていました。中村さんたちが作った広大なオレンジ農園には、中村さんのメモリアルが建てられています。

中村さんが掘り進めた用水路は27キロに及び、石と砂だらけの荒野は実りある畑になりました。今この地では、65万人が自給自足の生活を送っています。

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