米で感染拡大止まらず 対策と生活維持の両立に課題[2020/12/05 16:22]

 アメリカでは新型コロナウイルスの一日の新規感染者数と死者数が連日、過去最多を更新するなど感染拡大が止まりません。現地から報告です。

 (中丸徹記者報告)
 アメリカでの新型コロナウイルス感染拡大が止まりません。ついに、一日の死者の数も4月のピークを超えて2800人となりました。3日のアメリカの新規陽性者数は過去最多を更新し、約21万6500人となりました。死者の数も2日連続で過去最多を更新し、2879人となっています。
 アメリカでは、4月に人口が密集したニューヨークを中心に爆発的に感染が広まり、4月15日には2609人が亡くなりました。この日の新規感染者は約3万人でした。死亡率は5.2%となっていました。その後、ステロイド剤を用いた対処など治療の方法が分かってくるに従って、今では死亡率は2%にまで下がってきています。とはいうものの、気温の下がった10月以降、感染者の数が加速度的に伸びていて、今も連日20万人を超えています。死亡率が下がったとしても、感染する人の数自体が多くなっているため、死者がピークを超えた形となっています。
 一方で長期化する暮らしへの制限に不満も高まってきています。レストランの営業制限を無視して営業を再開する人や共働きの親の要請でニューヨークの小学校への登校が来週から再開されるなど、感染の拡大防止と生活を維持することの両立が難しく、課題となっています。

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