“ワクチン”巡りWHOと米が舌戦 国連・コロナ会合[2020/12/05 18:53]

 国連本部で開かれていた新型コロナウイルス対策を協議する特別会合は2日目を迎え、WHO(世界保健機構)のテドロス事務局長はワクチンが先進国から供給される状況に異論を唱えました。

 テドロスWHO事務局長:「ワクチンに殺到する金持ちの強者に、貧しく疎外された人々が踏みにじられるような世界を受け入れることはできません」
 一方で、アメリカのアザー厚生長官は「WHOがウイルスがどこから来たのか調査を命じられながら、1年以上結論が出ていないのは受け入れられない」として、WHOの姿勢を批判しました。新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)は中国の責任だとするトランプ大統領の姿勢に沿ったものとみられます。また「ワープスピード作戦」のもと、6種類のワクチンをテストしていて、「アメリカのおかげで世界のワクチン開発が進んだ」と自信を示しました。

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