国連で「核兵器廃絶決議案」採択 日本に厳しい声も[2020/12/08 11:07]

 日本が毎年提出している「核兵器廃絶決議案」が国連で正式に採択されました。来年1月に発効する核兵器禁止条約には触れておらず、厳しい声も上がっています。

 国連総会の本会議は7日、日本が1994年から提出している核兵器の廃絶に向けた決議案を150カ国の賛成で採択しました。去年に比べて賛成は10カ国減り、棄権は14カ国増えました。日本は唯一の被爆国ですが、来年1月に発効する核兵器禁止条約について、今回の決議案でも直接、言及しなかったことが影響したとみられています。条約に批准した国からは「残念ながら日本の決議案は志が足りない」といった批判の声も上がっています。日本政府は「核兵器のない世界の実現に向けて、各国との橋渡しのための努力を重ねていく」としています。

こちらも読まれています