コロナ再拡大で米景気回復に悪影響も[2020/12/18 05:18]

 アメリカでは新型コロナウイルスのワクチン接種が始まったものの、感染拡大が収束する気配がなく、景気の回復に悪影響が出ています。

 アメリカ労働省が17日に発表した新規失業保険申請件数は約88万5000件で、ロイター通信の予想を8万5000件上回りました。9月以降、最も高い件数です。アメリカでは12月に入って連日新型コロナの新規感染者が1日20万人規模に上っていて、経済活動の足かせとなっています。南カリフォルニア大学は今年3月からの2年間で、アメリカの実質GDP(国内総生産)は最大で4.8兆ドル、約500兆円失われるとした試算を出しました。連邦議会では9000億ドル、93兆円規模の追加の景気刺激策が話し合われていて、与野党の合意が近付いているとの期待が高まっています。失業者に対する給付金の継続や、中小企業向け融資、国民へ600ドルの直接給付が行われるのではないかとみられています。

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