デジタル人民元の実験開始 専用アプリに200元ずつ[2020/12/18 23:42]

 中国の江蘇省蘇州市で「デジタル人民元」の実証実験が始まっています。

 デジタル人民元は中国人民銀行が正式発行を目指しているもので、蘇州市の実験では抽選に当たった10万人のスマートフォンの専用アプリに200元(約3200円)ずつが配られています。総額は3億2000万円に上り、スーパーや飲食店など約1万軒でQRコードを使って決済ができます。
 利用客:「とても簡単だわ。アプリを開くと、すぐに支払い画面が出てくる」
 店の責任者:「アリペイとWeChatなどの電子決済は手数料がかかる。でも、デジタル人民元は政府が発行するので手数料はゼロ。店側としてコストを減らせる」
 2回目となる今回の実験では、ネット通販での利用やインターネットに接続されていない状態でもスマホを軽くぶつけることで決算できるなど、より実践的な機能をテストします。中国は2022年の北京冬季オリンピックまでの導入を目指しています。

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