村上春樹氏「2020年はコロナの年」 仏紙で語る[2020/12/22 10:12]

 作家の村上春樹氏がフランスの新聞で「2020年は私にとってコロナの年。気持ちにあるのはそれだけだ」と語りました。

 村上氏のインタビューは21日付のリベラシオン紙に掲載されました。今年を「コロナの年」としたうえで、新型コロナは世界の秩序をひっくり返し得るものだが、科学と文学が力を合わせることで新たな秩序を生み出せるとしています。表現の自由については思うことを言えること、間違えても社会がそれを許すことだと定義付けましたが、SNSでの「炎上」のリスクから自己検閲している人が多いように感じると語りました。また、「批判を受けると別の批判で返すやり方は恥ずかしいものだが、日本の総理大臣でさえそのようにしている。私がしたいことの正反対だ」と言葉が貧しくなっているとの見方も示しました。

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