新型コロナワクチン 欧米で「売買」の闇サイト急増[2020/12/22 10:40]

 インターネット上で新型コロナウイルスワクチンの違法な売買を呼び掛ける投稿が急増していることがANNの調べで分かりました。国際的な犯罪組織が関与しているとみられ、ワクチン略奪の懸念も高まっています。

 ワクチン取引の投稿は、通常の検索ではアクセスできないダークウェブと呼ばれる闇サイトに掲載されています。すでに接種が始まっているイギリスやアメリカだけでなく、ワクチンの開発拠点があるドイツも発送元とされていて世界中に配達が可能だとしています。サイバーセキュリティーの専門家は、今のところ闇サイトのワクチンは偽物か、支払いをしても何も送られてこないとみています。
 サイバーセキュリティー会社「チェックポイント」、オデッド・バヌヌ氏:「犯罪組織はワクチン取引を呼び掛ける投稿で需要があるか見極めようとしています。需要があると分かれば、犯罪組織は実際にワクチンのサプライチェーンを狙うでしょう」
 ワクチンの闇取引についてはICPO(国際刑事警察機構)も「犯罪組織がワクチンの流通そのものへの潜入や妨害を計画中だ」として警戒を呼び掛けています。

こちらも読まれています