金委員長も口にした…キャビアの生産量世界一は中国[2021/01/03 14:20]

 フォアグラ、トリュフとともに世界三大珍味の一つとされるキャビア。生産量が最も多い国はどこかご存じですか。

 黒い体をうねらせて泳ぐ、とがった口と背中と身体の脇に並んだギザギザのうろこが特徴的なチョウザメ。「黒い宝石」ともいわれるキャビアの親です。ですが、天然のキャビアの産地として知られたカスピ海ではなく、中国東部の浙江省。1000以上ある島があることから名付けられた人造の湖「千島湖」です。
 養殖場のマネージャー:「ここには1300トンのチョウザメがいて、稚魚から成熟するまで育てています」
 湖で4年ほど過ごしたチョウザメは大規模な内陸の養殖施設に移され、キャビアが採取できる8歳から9歳になるまで育てられます。2003年に養殖が始まったキャビアは「カルーガ・クイーン」のブランドで販売され、すでに世界の生産量の3分の1を占めるまでになりました。
 「カルーガ・クイーン」生産会社・韓磊副社長:「当初、顧客は中国製のキャビア?と驚いていました。聞いたことがなかったんです。品質や安全面を疑っていました」
 腹から卵を取り出し、缶詰にするまでわずか15分。今ではミシュラン星付きのレストランでも使われ、イギリスのエリザベス女王や北朝鮮の金正恩委員長も口にしたといいます。世界25カ国に販売しているということですが、去年は新型コロナウイルスの影響で販売量が落ちたため国内販売を強化しました。
 「カルーガ・クイーン」生産会社・韓磊副社長:「キャビアの食文化を中国人に紹介するプロモーションをたくさんしました。今では多くの人がキャビアを消費し、ファンが増えています」
 今年は生産量を増やし、庶民にもキャビアが食べられる機会を作りたいとしています。

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