イランがウラン20%濃縮開始 米と関係修復困難に[2021/01/05 06:26]

 イラン政府は、核関連施設で濃縮度20%のウラン製造を開始したと明らかにしました。アメリカとの関係修復はさらに難しくなりそうです。

 イランのメヘル通信によりますと、政府の報道官は4日、中部フォルドゥの核施設でウランの濃縮度を20%に引き上げる作業を始めたと発表しました。IAEA(国際原子力機関)にも通達しているということです。

 20%の高濃縮ウランが製造されれば、2015年に結ばれた核合意以前の水準に戻ることになります。

 イランとしては核開発を加速させることで、アメリカに対して経済制裁を早く解除するよう圧力を掛ける狙いがあるとみられます。

 アメリカのバイデン次期大統領は核合意への復帰を模索していますが、関係修復はより一層、難しくなりました。

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