ワクチン接種2回目“延期”で医療現場が混乱 英国[2021/01/06 07:36]

 イギリス政府は変異した新型コロナウイルスの感染拡大を受け、1回目のワクチン接種を優先する方針を打ち出しましたが、医療現場では混乱が続いています。

 研修医、カベリ・ジャリンドワラーさん:「現場の最前線は混乱した状況です。動揺したり、心配した人からたくさん問い合わせの電話があり、その対応に時間を取られています」

 ジャリンドワラーさんが研修医として働くロンドン近郊の病院では、ファイザー製のワクチンについて今月上旬から2回目の接種が始まる予定でした。

 しかし、イギリス政府が1回目から2回目の接種の間隔を当初の3週間から「最大3カ月」に延長したことで、接種予定だった人へのキャンセルの連絡などで混乱が続いているということです。

 ファイザーは「安全性と有効性が確認できない」と反発しています。

 研修医、カベリ・ジャリンドワラーさん:「なぜ12週間の延期なのか分からないし、データがないので効果は約束できません」

 急転直下で科学的な証拠に基づかない方針転換に、医療現場では政府への不信感が募っています。

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