米ワクチン慌てて接種…偶然投与される人も[2021/01/06 06:43]

 新型コロナウイルスのワクチンの接種を進めているアメリカでは、その扱いを巡って思いがけない事態も起きています。

 現地メディアによりますと4日、カリフォルニア州北部で停電が発生し、病院で冷凍保存されていたモデルナのワクチン830回分に影響が出ました。

 この病院では、ワクチンが解凍されて効果が失われる前に緊急でスタッフなどに接種したほか、介護施設や刑務所に車で搬送して職員にワクチンを投与しました。

 話を聞きつけた一般の人も病院に大勢集まりましたが、すべての人には行き渡らなかったということです。

 一方、ワシントンDCでは1日、閉店間際のスーパーに立ち寄った男子学生が、薬剤師の女性から「モデルナのワクチンを打ちたい?」と声を掛けられ、友人とともに接種しました。

 予約していた医療従事者が時間になっても姿を見せず、廃棄する必要が出たため、薬剤師の判断で投与したということです。

 一般の若者はまだワクチンの接種を受けることができませんが、男子学生が動画投稿アプリ「TikTok」に投稿すると「薬剤師が機転を利かせた」「あなたは幸運だ」などと多くのコメントが寄せられ、話題に上っています。

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