新型コロナ治療薬に関節炎の薬が有効 英政府[2021/01/09 07:17]

 イギリス政府は日本企業が開発した関節炎の治療薬を新型コロナウイルスの患者に投与したところ、死亡リスクが4分の1近く減ったことを明らかにしました。

 有効性が確認されたのは、関節炎の治療薬である「トシリズマブ」と「サリルマブ」です。

 イギリス政府の臨床試験で新型コロナ患者に対し、これらの薬を集中治療室に入ってから24時間以内に投与したところ、死亡リスクが24%減ったということです。

 さらに、入院期間も7日から10日ほど短くなりました。

 このうちトシリズマブは大阪大学と中外製薬が開発した関節リウマチに効果のある薬です。

 イギリス政府は8日から全国の医療機関に対し、集中治療室に入っている患者への投与を奨励するとしています。

 イギリス政府が承認した新型コロナの治療薬としては「デキサメタゾン」に続き2例目となります。

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