変異種はワクチン効果薄い可能性 南ア研究者が指摘[2021/01/12 17:14]

 南アフリカで変異種の遺伝子解析を主導する研究者がANNのインタビューに答え、日本で見つかったブラジル由来の変異種は「抗体をすり抜ける可能性がある」と指摘しました。

 クワズールー・ナタール大学、トゥーリオ・デ・オリベイラ教授:「感染者が生成した抗体は、南アフリカで感染拡大しているウイルスと日本で見つかったブラジルからのウイルスに対して効果が薄い可能性がある」

 南アフリカで変異種の遺伝子解析を行うオリベイラ教授は、南アフリカとブラジル由来の変異種には共通の変異があり、「抗体をすり抜ける可能性がある」と指摘しました。

 ワクチンには一定の効果があるはずだとしながらも、早急に確認が必要だと強調しました。

 クワズールー・ナタール大学、トゥーリオ・デ・オリベイラ教授:「これらの変異種を抑え込む対策は従来通りだが、強化する必要がある。急速に感染拡大する変異種には素早く行動しなければならない」

 オリベイラ教授の研究チームは、13日にも南アフリカの変異種について詳しい分析結果を発表する予定です。

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