毒盛られたロシアの野党指導者 療養先から帰国へ[2021/01/14 07:28]
プーチン大統領の政敵とされ、毒を盛られて一時、意識不明に陥ったロシアの野党指導者が療養先のドイツからモスクワへ帰ると表明しました。
ロシア野党指導者・ナワリヌイ氏:「プーチン大統領は『お願いだから帰ってこないで』という看板をクレムリンに立てるくらいしかできないだろう」
ロシアの野党指導者のナワリヌイ氏は13日、自身のSNSで17日にモスクワに戻ると発表しました。
飛行機の中で意識不明に陥り、ドイツに搬送された去年8月からベルリンなどで療養を続けていますが、体調については「ほぼ健康になった」としています。
ナワリヌイ氏の毒殺未遂を巡っては、EU(ヨーロッパ連合)などが犯行に関わったとしてロシア政府高官らに対し、制裁を導入しています。
ロシア側は事件への関与を完全否定しているほか、巨額の詐欺の疑いでナワリヌイ氏への捜査を始めていて、帰国が実現すれば緊張がさらに高まりそうです。