バイデン氏就任へ イランと北朝鮮が軍事で牽制[2021/01/18 08:18]

 アメリカのバイデン次期大統領の就任式を前に、敵対する北朝鮮とイランが「軍事力」を誇示し、次期政権を強く牽制(けんせい)しています。

 15日から2日続けて軍事演習の映像を公開したのは、イランの最高指導者・ハメネイ師の直轄部隊「革命防衛隊」です。

 部隊の軍事力は国の正規軍をしのぐとも言われ、何発ものミサイルや「攻撃用ドローン」が標的に命中しています。

 イラン革命防衛隊・サラミ司令官:「我らの偉大な統治体制・価値・主権を、イランを脅かす敵から守る決意の表れだ」

 トランプ大統領は今月、ハメネイ師に関わる団体や関係者を新たな制裁対象に加えるなど最後まで強硬姿勢を続けていて、緊張緩和をどれだけ進められるかがバイデン氏の課題となりそうです。

 北朝鮮では14日夜、金正恩総書記らが見守るなか、朝鮮労働党大会の軍事パレードが行われました。

 去年10月のパレードからわずか3カ月という異例の短期間での開催となり、新型とみられる「SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)」も確認されました。

 金総書記は、アメリカを念頭にした核・ミサイル開発を継続する考えを今月、改めて強調していて、バイデン氏が首脳会談まで実現したトランプ氏以上の成果を残せるかどうかが焦点となりそうです。

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