イラン大統領、バイデン氏に「核合意」復帰呼びかけ[2021/01/20 17:30]

 アメリカの大統領就任式に先立ってイランのロウハニ大統領がバイデン次期大統領に対し、2015年の核合意に戻ってイランへの制裁措置を解除するよう呼び掛けました。

 イランのロウハニ大統領は20日、国営テレビで「今、ボールはアメリカ側にある。アメリカが核合意に復帰するならば我々もまた、約束を完全に尊重することになる」と述べました。

 イランの核開発問題については2018年、トランプ大統領が一方的に核合意からの離脱を表明し、経済制裁を強めていました。

 これに反発する形でイランは今月に入り、保有するウランの濃縮度を20%に高める作業を始めています。

 ロウハニ大統領はトランプ大統領にも言及し、「トランプは死んだが核合意は生きている」「イランに“最大限の圧力”を掛ける政策は完全に失敗に終わった」と改めて批判しました。

こちらも読まれています