「ウイルスが脳に リスク高まる」マウス実験で発表[2021/01/28 12:16]

 アメリカの大学が「コロナウイルスが脳に残り、長期的に疾患を引き起こす可能性がある」とした論文を発表しました。

 ジョージア州立大学が19日、医学誌「バイルセズ」にこの研究を発表しました。

 新型コロナウイルスに感染させたマウスの実験で、肺のウイルスのレベルがピークを超えた後も脳から高いレベルのウイルスが検出されたということです。

 ジョージア州立大学、ムケシュ・クマール助教授:「脳はウイルスが隠れるために好む場所の一つです。脳内で増えたウイルスが回復したはずの患者を死に至らすことがあります。死亡しなくても、ある種の神経学的症状を引き起こし続けるのです」

 クマール助教授は感染後、PCR検査で陰性とされても脳にウイルスが残っている可能性があるとして、パーキンソン病などの神経系の疾患のリスクが高まると警戒を呼び掛けています。

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