EU(ヨーロッパ連合)はイギリスの製薬大手「アストラゼネカ」の新型コロナウイルスのワクチンを承認しました。一方、EU内で生産されたワクチンの輸出規制も発表しました。
EUは29日、アストラゼネカのワクチンについて緊急時の迅速な供給のための条件付き販売を承認しました。
ドイツ当局が推奨しないと表明した高齢者への接種について、EU規制当局は55歳以上のデータは不十分だが、効果は期待できるとしました。
一方、このワクチンを巡ってはEUへの供給量が予定より減る見込みなのに対し、イギリスでは供給が進んでいることからEUが批判を強めています。
ワクチン不足による接種の遅れが背景にあり、EUは3月末まで域内で生産されたワクチンを輸出する場合に届け出を求める規制措置を発表しました。
こうした動きに対し、WHO(世界保健機関)は「近視眼的で自滅的だ」と懸念を示しています。
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