ウォール街で個人投資家がヘッジファンドに抗議[2021/02/01 08:58]

 リーマンショックの後に富裕層に対する大規模な抗議活動が行われたニューヨークのウォールストリートで再び経済格差などに抗議する運動が沸き起こっています。

 ニューヨーク・ヤング共和党クラブ、ガビン・ワックス会長:「ヘッジファンドなどの奴らは経済専門チャンネルに出演して、アマチュア投資家がマーケットをコントロールしたと言っている。長年の間、マーケットを自分たちのためになるよう利用してきたのはあいつらだ」

 抗議運動の直接のきっかけはニューヨーク株式市場で起きたゲームソフト小売りの「ゲームストップ」株式を巡る売買です。

 空売りでもうけようとするヘッジファンドとこれに対抗する個人投資家がSNSなどで連携して買い注文を集め、株価が乱高下しました。

 個人投資家が愛用する投資アプリ「ロビンフッド」が28日に混乱を避けようとゲームストップなどの一部の銘柄を制限したことにも反発の声が上がりました。

 背景には、コロナ禍対策の金融緩和や財政出動でダウ平均株価などが史上最高値を更新するなどして富裕層の資産が増えている一方、サービス業を中心に失業者が増え、経済格差が鮮明になっていることがあります。

 現在、株式市場などの在り方を巡って規制当局や議会も巻き込み、議論が起きています。

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