北京五輪のボイコット呼びかけ 在日ウイグル団体ら[2021/02/04 22:21]

 中国の少数民族「ウイグル族」や「モンゴル族」の団体の幹部らが東京都内で会見を開き、人権弾圧を理由に来年の北京オリンピックのボイコットを呼び掛けました。

 日本外国特派員協会で開かれた4日の会見で在日ウイグル人団体の于田ケリム会長は新疆ウイグル自治区で中国共産党への崇拝や女性への不妊手術が強制されていると訴え、「ウイグル社会を根底から破壊する非人道的な攻撃だ」と非難しました。

 また、モンゴル族の団体もモンゴル語で教育を受ける権利が奪われていると批判しました。

 2008年の北京オリンピックで中国が約束した人権状況の改善は「口約束に終わった」との声も上がり、来年2月の北京オリンピックのボイコットが呼び掛けられました。

 一方、中国外務省は今月4日の会見で、ウイグル族への弾圧は「反中勢力がでっち上げた嘘だ」と否定しました。

 さらに、「スポーツの政治問題化はオリンピック憲章に背いている」と反発しています。

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