アメリカの製薬大手「ジョンソン・エンド・ジョンソン」は接種が1回で済むタイプの新型コロナウイルスワクチンの緊急使用許可をアメリカ政府に申請しました。
ジョンソン・エンド・ジョンソンが先月末に発表した4万4000人が参加した治験結果では、中程度から重症の新型コロナウイルスの感染症に対してはアメリカで72%、世界全体で66%の有効性を示しています。
一方で変異ウイルスが多く確認された南アフリカでは57%の有効性にとどまっています。
ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンは、接種が1回で済み、摂氏2度から8度の間で少なくとも3カ月保存できるのが特徴で、接種環境が悪い発展途上国などでの普及も期待されています。
承認されれば、すぐにアメリカ国内でワクチンを出荷する予定で、今年前半に1億回分を供給できるとしています。
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