「人権問題で強い姿勢」米中外交トップが電話会談[2021/02/06 13:42]

 アメリカのブリンケン国務長官は中国の外交担当トップとの電話会談で、人権問題などで中国に対して強い姿勢で臨んでいく考えを伝えました。

 アメリカ国務省によりますと、ブリンケン国務長官は中国の外交担当トップの楊潔チ政治局委員と電話で会談し、チベット、ウイグル、香港での人権弾圧問題で強い姿勢で臨む考えを示しました。

 また、ミャンマーでの軍事クーデターについても国際社会と足並みをそろえてこれを批判するよう強く求めました。

 さらに、中国が台湾に対する圧力を強めている問題などを念頭に「アジア太平洋の安定を脅かす試みについて、同盟国と協力しながら中国の説明責任を求めていく」と警告しました。

 一方、中国外務省も会談の内容を発表し、楊政治局委員は「アメリカは誤りを正し、中国との協力に注目すべきだ」と述べたということです。

 また、「台湾は米中関係の最も敏感かつ重要な問題だ」とし、香港やウイグル、チベットなども中国の内政問題だと牽制(けんせい)しました。

 ミャンマー情勢については、「中国の立場を改めて述べた」としていて、非難声明などはミャンマーの混乱をエスカレートさせると慎重姿勢を示したものとみられます。

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