中東で最多死者のイラン ロシア製ワクチン接種開始[2021/02/09 20:33]
新型コロナウイルスによって中東で最も感染者と死者を出しているイランでワクチン接種が始まりました。使用されたのはロシアから輸入されたワクチンです。
国営テレビは9日、イランで初めて行われるワクチン接種の様子を生放送で伝えました。
使用されたのはロシアから輸入された「スプートニクV」で、すでに200万回分を購入することで合意しています。
国民のワクチンへの不安を和らげるため、まずナマキ保健相の息子が最初の接種を受けました。
今後、イラン国内の集中治療室で働く医療関係者を中心に接種が進められる予定で、保健省によりますと、来月までに130万人が受ける見込みです。
イランでの新型コロナの感染者は約147万人、死者は5万8000人を上回っています。
イランは他にもアストラゼネカからワクチンの提供を受ける予定です。
先月、最高指導者・ハメネイ師がアメリカとイギリスのワクチンを禁止すると表明していましたが、イギリスに拠点を置くアストラゼネカ製の是非について、その後、政府の公式な見解は出されていません。