WHO調査団「動物が媒介」の可能性も特定に至らず[2021/02/10 06:29]

 新型コロナウイルスの発生源を調べるため中国の武漢を訪れていたWHO(世界保健機関)の調査チームが会見を開き、動物が媒介となった可能性が高いものの特定には至っていないと発表しました。

 調査チームは動物が媒介となり、人に伝染した可能性が最も高いとする見解を示しました。

 コウモリなどから感染した可能性があるものの、特定にはさらなる調査が必要だとしました。

 また、発生源との指摘もあった「武漢ウイルス研究所」からウイルスが流出した可能性は極めて低いとしています。

 一方、中国側の調査チームの代表者は2019年後半に武漢市内や湖北省で採取されていた検体から新型コロナウイルスの感染を示すものが得られなかったと述べ、最初の発症者が確認された2019年12月以前に武漢でウイルスが発生した証拠はないと指摘しました。

 また、当初、発生源とみられていた武漢市中心部にある海鮮市場は初期のクラスターの一つだとしました。

 市場で売られていた野生動物から新型コロナウイルスが検出されていないことから「どうやって市場にウイルスが入り込んだか断定できない」と述べました。

こちらも読まれています