英ジョンソン首相　急激な制限の緩和には慎重な姿勢[2021/02/16 10:54]

　イギリスのジョンソン首相は人口の2割にあたる1500万人に新型コロナのワクチン接種が完了したことを「かつてない快挙」としつつも急激な制限の緩和には慎重な姿勢を強調しました。

　イギリス、ジョンソン首相：「1500万人へのワクチン接種はかつてないほどの国家的な快挙ですが、今はリラックスする時ではありません」

　イギリスでは14日までに医療関係者や70歳以上の人など1500万人へ少なくとも1回のワクチン接種が終わりました。

　今後は65歳以上の人や16歳以上でも深刻な基礎疾患がある人などへその対象を広げます。

　ワクチン接種が順調に進んでいる一方で、長引くロックダウンによりイギリスの去年のGDP（国内総生産）成長率は約300年ぶりの下落幅となるなど深刻な影響が続いています。

　こうしたことから、与党・保守党の議員からは4月中にすべての外出制限を解除するよう求める声も出ています。

　ロックダウン解除に向けたロードマップは来週に発表される予定ですが、ジョンソン首相は「これを最後のロックダウンにするために注意深く、後戻りしないものにしたい」と急激な制限緩和には慎重な姿勢を崩しませんでした。

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