色丹島の病院 ロシア製のワクチンを住人に接種[2021/02/16 19:25]

 北方領土ではロシアの保健当局によって新型コロナウイルスのワクチン接種が進められています。その様子を独自に取材しました。

 色丹島の病院では16日、地元のロシア人住人約15人がロシア製の新型コロナワクチン「スプートニクV」の接種を受けました。

 島ではロシア人であれば誰でも無料で希望する時間にワクチンを接種できる態勢が取られています。

 ワクチンを接種した人:「(Q.日本では4月から高齢者らへの米国製ワクチンの接種が始まるが?)ロシアのワクチンを使えば良いのに。世界で一番だもの」

 色丹島の病院院長:「(接種が始まっていない)日本では感染者が増えてしまう。接種が始まった色丹では2月以降の感染者はゼロだ」

 病院によりますと、人口約3000人の色丹島では約100人がすでに1回目の接種を受けたということです。

 ロシア政府としては自国産のワクチンを北方四島に迅速に供給して住民の支持を得ることで実効支配を強化する狙いもあるものとみられます。

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