世界陸連会長 選手へのワクチン接種優先に反対[2021/02/23 06:23]

 世界陸上競技連盟のセバスチャン・コー会長がANNのインタビューに応じ、東京オリンピック・パラリンピックに向けて選手は優先的にワクチン接種を受けるべきではないと話しました。

 世界陸連、セバスチャン・コー会長:「強引にワクチン接種の優先順位を上げてもらって落ち着いていられるアスリートは世界中に一人もいないと思います。我々の社会で医療従事者や弱者が犠牲になるのであれば、なおさらです」

 IOC(国際オリンピック委員会)の委員も務めるコー氏は、IOCが推奨する来日前のワクチン接種を選手や関係者が優先的に受けることに反対しました。

 そのうえで、「世界の人々が望んでいる」と話し、東京大会の開催に自信を示しました。

 世界陸連、セバスチャン・コー会長:「現状を注意深く見たうえで、もし不利益を被っている選手がいたら、もちろん我々は対応を検討します」

 コー氏はさらに、出場資格の獲得に関わる大会の中止が相次ぐなか、不利益をこうむった選手への救済策の可能性にも言及しました。

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