イラン最高指導者 ウランを60%まで濃縮を示唆[2021/02/23 09:37]

 イランの最高指導者・ハメネイ師が核開発問題に絡んで今後、ウランを60%まで濃縮する可能性を示唆しました。トランプ政権が経済制裁を科して以降、イランは反発する形で濃縮作業を進めていました。

 ハメネイ師は22日、専門家らを集めた会議のなかで「イランのウラン濃縮度は20%に制限されることはない。国が必要とすれば、60%まで高めるかもしれない」と述べました。

 具体的数値に言及するのは異例で、核開発でアメリカの圧力には屈しないとしています。

 ウランは90%の濃度に達すると、核兵器に利用できるとされています。

 ハメネイ師は核兵器を開発する意志は否定したものの、「もし核兵器を保持したいという意思があるなら、誰もそれを止めることはできない」と強調しました。

 イランは、前日の21日にIAEA(国際原子力機関)と核施設への査察を3カ月間継続する暫定的な措置で合意したばかりでした。

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