ミャンマー国軍任命の外相 タイで3カ国会談[2021/02/25 18:08]

 クーデター後にミャンマー国軍側が任命したミャンマーの外相が24日にタイを訪問し、インドネシア、タイの外相と会談しました。クーデター後、高官の外国訪問は初めてです。

 タイ政府やインドネシア政府によりますと、ミャンマー国軍側がクーデター後、外相として任命したワナ・マウン・ルウィン氏は24日、タイの首都バンコクを訪問しました。

 タイのプラユット首相と会談したほか、タイのドーン外相、インドネシアのルトノ外相との3カ国外相会談を行いました。

 ルトノ外相は会談後、ミャンマー側に情勢に対する懸念を示し、当事者に対して暴力を控えるように求め、状況が悪化しないよう当事者同士の意思疎通を続けるべきだと伝えたと明らかにしました。

 一方、ミャンマーの国営新聞は25日、3カ国での会談について、「ASEAN(東南アジア諸国連合)内での今後の協力関係について意見交換を行った」と報じています。

 ミャンマーの外相はアウン・サン・スー・チー氏が務めていましたが、クーデター後、国軍側は新たにワナ・マウン・ルウィン氏を任命しています。

 クーデター後にミャンマーの高官が外国を訪問するのは初めてです。

 ASEANはクーデターを受けて特別外相会合の開催に向けた調整をしていて、ミャンマー国軍側は加盟国との接触を通してクーデターの正当性を主張し、理解を求める狙いがあるとみられます。

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