核合意復帰問題でイラン 米参加の非公式協議を拒否[2021/03/01 11:36]

 イランの外務省は核合意への復帰を巡り、「今はその時期ではない」として、EU(ヨーロッパ連合)が提案したアメリカも出席する非公式協議への参加を拒否しました。

 現地メディアによりますと、28日、イラン外務省のハティーブザーデ報道官は核合意への復帰について「最近の欧米の行動を考慮すると、今はその時期ではない」と述べ、EUが提案した非公式協議への参加を拒否する姿勢を示しました。

 核合意復帰を巡っては、アメリカのバイデン政権が対話の用意があるとシグナルを送っていましたが、イランは先月25日、シリアで自国が支援する武装勢力が空爆されたことなどを問題視した可能性があります。

 アメリカは2018年、トランプ前政権が核合意を一方的に離脱し、イランへの制裁を強化しました。

 イランの報道官はまず、アメリカが経済制裁を解除するべきという考えを改めて強調しました。

 これを受け、ホワイトハウスの報道官は「イランの返答に失望した」として、今後も外交努力を続けていく姿勢を強調しています。

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