出入国管理法の改正案巡り 弁護士らが問題点を指摘[2021/03/03 11:28]
先月に閣議決定された出入国管理法の改正案を巡って弁護士らが集会を開き、問題点を指摘しました。
改正案では難民認定の3回目以上の申請者は原則、送還停止の対象から外されました。
高橋済弁護士:「ほぼ100%不認定の難民制度の元において、こういった仕組みを作るというのはほとんど(難民)条約というものが骨抜きになって離脱するのと一緒です」
今月2日に開かれた集会で、難民問題に取り組む高橋弁護士は改正案について国連人権理事会の作業部会が改善を求めた期限のない収容などについても「全く解消されなかった」と指摘しました。
集会には改正案によって送還される可能性のある難民認定申請者やその家族らも出席し、送還された場合の祖国での迫害の恐れなどを訴えました。