グーグル閲覧履歴の追跡技術廃止へ 広告業界に影響[2021/03/05 05:35]

 アメリカのIT大手「グーグル」はインターネットで個人が閲覧した履歴を追跡する技術について来年から使用せず、開発もしない方針を明らかにしました。

 利用者がどのウェブサイトを閲覧したかを追跡する技術は個人の好みに沿った広告をターゲットを絞って配信できるとして広告主から支持されてきました。

 この技術を来年、廃止すると発表していたグーグルは3日、代わりとなる他社の追跡技術の導入や自社による開発をしない方針を明らかにしました。

 グーグルは「プライバシーや個人情報に対する利用者の懸念に対処し、進化しなければ、自由で開かれたウェブの将来を危険に晒すことになる」とコメントしています。

 一方で、同じような関心を持つグループをターゲットにして広告を配信できる新たな技術を開発しているということです。

 去年の世界のデジタル広告費2920億ドル、約31兆円のうち52%の売り上げをグーグルが占めていて、アメリカメディアは「広告業界の大変動を加速させるかもしれない」と伝えています。

▲このニュースはテレビ朝日が開発した「AIxCGアナウンサー 花里ゆいな」がお届けしています。

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